つくば市で、自然素材の注文住宅を設計しています。設計から引き渡しまで、一人の建築士が担当します。
土地ごとに、守るべきルールが違います
つくば市は都市計画が細かく定められた街です。街並みが整っている理由でもありますが、建てる側から見れば、土地ごとに条件が異なるということでもあります。
まず敷地面積の制限があります。研究学園地区のうち第二種低層住居専用地域、第一種・第二種中高層住居専用地域、第一種・第二種住居地域、準住居地域では、敷地面積が165㎡(約50坪)以上でなければ建築できません。ミニ開発を防ぎ、学園都市の環境を保全するための規定です。小さめの土地を求める選択が取りにくいエリアがある、ということでもあります。
市内には地区計画が定められた区域も複数あります。建築物の高さに最高限度が設けられていたり、外壁を敷地境界から一定距離後退させることが求められたりします。外壁後退の規定は実際に建てられる大きさに直結しますので、土地の面積だけを見て判断すると想定が狂うことがあります。
さらに、住民同士の合意による建築協定が結ばれている地区もあります。市が公表しているものとして、竹園三丁目25番地、大穂ニュータウン、並木三丁目21番地、葛城地区E2街区1画地、豊里の杜二丁目の一部などがあります。法令とは別の枠組みで、外観や用途、塀の形状などが定められていることがあります。
加えて、市は景観法および市の景観条例に基づく景観計画を定めています。景観形成重点地区ではより丁寧な配慮が求められます。杉板縦張りの外壁や漆喰のマットな質感は、こうした基準と相性の良い素材です。なお制限の内容は区域ごとに異なり改定されることもありますので、最終的には市の都市計画課・建築指導課の窓口でご確認ください。
整った街区だからこそ、視線と光の設計が効く
つくば市の住宅地は計画的に整備された区画が多く、道路も広く取られています。整形地が多いことは利点ですが、隣家との距離感や視線の抜け方が住み心地を左右するということでもあります。塀で囲って閉じればプライバシーは守れますが、光も風も閉め出すことになります。
窓の高さと向き、植栽の配置、軒の出を組み合わせ、外からの視線をかわしながら庭の緑や空を眺められるようにします。街路樹の多いつくばでは、その緑を借景として取り込むこともできます。内陸性の気候で冬の冷え込みは厳しく夏は暑さがこもりますので、断熱性能UA値0.26を標準とし、床下エアコンを建築と一体で設計して足元から穏やかな空気で満たします。
つくば市で建てられたご家族の声
扉を開けた瞬間にふわりと香る木の匂い。荒木田さんが設計したつくば市の新居で暮らし始めてから、自然と深呼吸する回数が増えた気がします。
私がつくば市で、規制より先に軒の出を確認する理由
つくば市の土地を前にして、私が規制より先に確かめるものがあります。何だと思われますか。軒の出が取れるかどうかです。
軒の出は、ケラバまで含めて90センチ(900ミリ)以上を基本にしています。南面に大きな窓を設ける場合は、窓の高さと、窓の上から軒の裏側までの高さを合計し、その0.3倍を目安の寸法としています。夏の日射を遮り、雨から壁を守る。この一手が、その後の性能とメンテナンス費用の両方を決めるからです。
つくば市には外壁後退の規定がある地区計画区域があります。外壁を敷地境界から下げなければならないということは、そのぶん建物を内側に寄せるということです。ここで軒の出まで含めて考えておかないと、図面の後半で軒を削ることになります。削った軒は、10年後に外壁の傷みとして返ってきます。だから私は、規制を読むときに必ずこの寸法を持ち込みます。
つくば市は省エネ基準の地域区分で5地域にあたります。本社のある行方市と同じ区分です。私の標準は断熱等級7・UA値0.26、気密はC値0.5以下で、実測は0.3〜0.5に収まります。
年間4棟に限らせていただいています。設計に5ヶ月以上、工事に7ヶ月以上をいただくためです。
外観が定められた地区でこそ、素材が効きます
建築協定や景観計画で外観に決まりのある地区では、形でも色でも遊べる幅が限られます。そこで効いてくるのが素材そのものの質感です。
私が使うのは、杉板の縦張りの外壁と、漆喰や珪藻土の壁、そして杉無垢30ミリのうづくり仕上げの床です。逆に、窯業系サイディング、ビニールクロス、複合フローリング、シートフローリング、石油系断熱材は扱いません。決まりの中で建てるほど、素材の差はそのまま住み心地の差になります。
床を30ミリの厚みにしているのは、見た目ではなく踏み心地のためです。厚みのない床は下地の硬さをそのまま足に返します。
水戸市や神栖市、千葉県の印西市・成田市でも設計しています。対応エリア全体は施工エリアのご案内をご覧ください。
ご検討中の土地について、購入前にご相談いただけます。敷地との対話や杉板外壁の考え方もあわせてご覧ください。ご案内は建築士本人が行います。見学・ご相談はこちら。
